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理事長挨拶

生活協同組合くまもとの前身である「生活協同組合水光社」は、大正9年に熊本県水俣市に創立されました。
職域組合として産声を上げ、組合員2253人、50坪の店舗からのスタートでした。第二次世界大戦の末期から終戦にかけての存続の危機を乗り越え、2014年の合併と名称変更を経て、現在では熊本県下15万人を超える組合員に、様々な事業とサービスをご利用いただいています。
近年、世界的に気候変動が原因と考えられる干ばつや山林火災、大雨による災害が多発しています。国内でも、全国各地でこれまで経験したことのないような豪雨が発生し、被害をもたらしています。自然災害以外でも、世界各地の紛争や緊張の高まりについての報道を見ない日がありません。これらの紛争では多くの市民や子供らが犠牲となっており、深刻な人道危機の状況が続いています。
これらに起因する穀物や食品の原料、エネルギー価格の高騰が続いています。日本国内でも物価上昇が続いており、私たちのくらしをめぐる環境は大変厳しいものがあります。加えて、格差の広がりや、少子高齢化の加速に伴う地域の担い手不足・労働力不足も大きな課題となっています。
このような時代だからこそ生活協同組合の力が求められており、私たちはそれに応えていく必要があると考えます。
これからも生協としての原点を見失うことなく、組合員と地域社会の要望に応えられる事業と活動を提案してまいります。